妄想ShortStory

えいじーさん作 妄想SS第7弾!スナイパー子はギャラリーにあるようなイメージ…ですよね? (最終更新 05/1/7)

"MANTIS" 第7話
文:えいじー


――「得る」事の快感。
  それは「奪う」事の対極に位置する快感。


ルイーナ、PM9:24。
攻城戦の活気に溢れる砦外観の片隅に、凶悪な魔物の唸り声が響く。
魔物を率いるローグの男は、その軍勢を見渡して満足そうに煙草に火をつける。

「ふん、こんだけのメンツならあのアサシンも目じゃねぇだろ。
 ……さっさと攻め落として、マスターが来るまで女共の味見でもするか?」

言いながらパチンと指を鳴らしたのを合図に、モンスター達は瓦礫の奥へと進んでいく。
その様子を見届けながらゆっくりと煙草をふかし、数分後にローグもカマキリの住処へと踏み込んだ。



今回の軍勢はハイオークやミノタウロスだけではない。
レイドリックアーチャーやペノメナを始め、スティングや彷徨う者、そして魔剣ミステルテイン。
アサシンが苦手とする高レベルのモンスターを筆頭にした大群に、
精鋭とは言え少数である相手は成す術もなく蹂躙される。
ローグはその確信のもと、余裕の表情で通路を進む。

だが、通路に広がる光景はその確信を打ち砕いた。


「……何?」

最初の違和感は、通路に横たわるモンスターの死骸の多さ。
戦争である以上犠牲は避けられないものであるが、罠も見当たらない、長いだけの通路で
何故これ程多くの兵が倒れるのか。

次の違和感は、倒されているモンスターの種類。
オーク族などの雑兵だけでなく、スティングなどのアサシンが苦戦するはずの兵。
何故、それらがこうもあっさりと倒されているのか。


「――っ!」

突如、ローグの頬をかすめる凶器。
そして、二つの違和感の原因。

それは通路の奥から放たれた矢であった。
ローグは素早く身を隠し慎重に進むが、
知能の低いモンスター達は断続的に放たれる大量の矢の前に次々と倒れていく。

「アローシャワーにしては矢が多過ぎるな……ちっ、傭兵でも大量に雇いやがったか?」

想定外の要因に舌打ちしつつ、モンスターを盾に通路を進むローグ。
しかし通路を抜けたローグが目にしたのは、さらに想定外の要因であった。


「――はぁ!?」

驚愕を越え、呆れすら含んだ声を放つローグ。
だが、それも無理はない。
前回襲撃した時はただ平坦なだけであったエントランスホール。
その中央に備え付けられている巨大な装置が、先に到着していた兵を薙ぎ倒している。

巨大弓、バリスタ。
十数人の傭兵が放つ本数に匹敵する矢を放っていたのは、
対人用に改良された攻城兵器ただ一基だけだった。


「スナさん、禿と魔剣が抜けて来てる!」
「おっけー!」

聞き覚えのある声と、聞き覚えのない声。
先日彼が犯した商人の声に反応し、バリスタの操縦席から一人のスナイパーが応答しながら飛び出す。

「シャープシューティングっ!!」

バリスタの上に立ったスナイパー自身から放たれる銀矢と土矢。
銀矢はミステルテインの柄に埋め込まれた宝玉を、土矢は彷徨う者の頭蓋骨をこれ以上ない正確さで射抜いた。
彼女は沈黙した2匹を確認して再び操縦席に乗り込み、
土台から弓へと自動的に装填される大量の矢を通路に向かって射出する。


十数分後。
成す術なく通路の陰に身を隠していたローグを残し、全てのモンスターは地に伏していた。

「もう来ないっぽいかな?スナさん、お疲れ様」
「ありがとー。アサさんの手を煩わせずに済んじゃったね」

確立された防衛陣の下、ローグに気付かず和やかに談笑する商人とスナイパー。
その様子に歯ぎしりしつつ、ローグは身を隠したまま撤退した。


「お疲れ様、スナイパー」

時計の針が10時を指し、攻城戦の終了を告げる。
同時に、エンペリウムルームに控えていたプリーストがスナイパーを労いながらホールへとやって来た。

「あ…はい、どうも……」

和やかな様子から一転し、改まった様子でプリーストに応えるスナイパー。
そんな彼女に微笑んだ後、プリーストは商人との話し合いを始める。

「相手の戦力はアルケミストのスキルによる従属モンスターが主力のようね」
「うん、これならスナさんとクロスが居れば問題なく迎撃できると思う」
「後は貴女が敵から聞き出した黒幕の情報についてだけど……」
「それについては大体見当はついてるんだ。ダンサが諜報役になってくれてるから、後はその結果次第かな?」

話し合う二人を見下ろしながら、スナイパーはばつが悪そうに頬をかく。
MANTISに加入した当時から、彼女はプリーストの事が少々苦手だった。
静かな威圧感が、彼女が苦手とする自分の母親に似ていたのがひとつ。
もうひとつは、以前プリーストが彼女に課したある試験から来る一種のトラウマが原因である。


バリスタの高台から見える、ホムンクルス実験室を隔てる鉄製の扉。
その扉を眺めながら、スナイパーは当時の事を思い返した。





かつて、彼女は「狩れないハンター」だった。

ブリトニアの2番砦、通称「不落の壁」に君臨する、王国内でも随一とされる強豪ギルド。
そのマスターであるスナイパーと結ばれ子を成したハイプリーストが、他でもない彼女の母親である。
彼女を溺愛した母親は、彼女を父と同じ一流のスナイパーに育てる為に奔走し、
必要とあらばあらゆる物を取り揃え、彼女に与え続けた。

弓と矢はレベルに応じた最高級のものを与え、
教師の数や指導時間も最大限まで高める。
一方で彼女の害になりそうな級友には近づかないようしつけ、
彼女が拾ってくる小瓶やガラス玉などのガラクタは全て投げ捨てていた。


義務教育を終えた彼女は母親が持つ権力と資産によってアーチャーを経ずにハンターとなり、
数人の監視兼護衛、そして父親が現役時代連れていた白銀の鷹を連れて旅に出される。

あらゆる物を与えられ自分から得る事のなかった彼女は、
母の手を離れても何ひとつ得る事はできなかった。
彼女の放つ矢は一本も当たる事はなく、獲物は全て護衛と鷹が片付ける。
名目上、レアは全て彼女の取得物と見なされていたが、
周りの評判や噂話において、彼女自身が得たレアは何もない。

その事実に気付いた彼女は、まずは鷹に頼るのをやめた。
だが、数年の努力と天性の才能によって確固たる弓の実力を身につけても、
今度は「ブリトニア覇者の娘」という肩書きがつきまとう。

結局、今の環境を離れなければ何も得られない。
その事を悟った彼女が護衛の監視から逃げ出したのが、今から丁度1ヶ月前の話であった。


時計塔の2階から飛び降りて護衛を振り切り、雨中のアルデバランを駆け抜けてルイーナ砦へ。
雨宿りをしつつ姿を隠せる、目立たない場所。
そんな条件のもとで彼女が見つけた場所は、瓦礫の陰に隠れ通路のようになった洞窟だった。

「もう…どうしてついてくるのよ、シン」

離れずについてくる鷹に悪態をつきつつ、洞窟の奥へと進む彼女。
特に深い意味はない、ちょっとした探究心だった。
その洞窟の奥に広がる光景など、想像もしていなかった。


「え――」

突然広く、明るくなる視界。
その内装を見渡す間もなく、彼女の視界は幅広の大刀に塞がれた。

「……止まりなさい」

鷹の動きにも注視しつつ、彼女の首筋に剣を突きつける皇騎士の女。
その隙のない構えに抵抗も弁解もできぬまま、彼女は素直に両手を上げる。

「ん、どうしたのロナ子、侵入者?」
「何か違うっぽいけど……ローちゃん、あまり本気で立ち塞がったらその子が怖がっちゃうよ」
「あ……はい」

別の女性の声に、警戒を続けながらも一歩下がる皇騎士。
その脇から声の主であろう、ラフなイメージのウィザードと朗らかなクリエイターが見えた。

「…嘘、クリエイター……?」
「うん。珍しいでしょ?」
「え、だって国内唯一のクリエイターって……」
「うん、MANTISのメンバーの中ではあたしは結構有名かも?」

両手を上げたままぽかんとする彼女に、クリエイターはあっけらかんとした様子で答える。

「…それじゃ、この隠しダンジョンみたいな建物も?」
「うん、MANTISの特別アジト」
「そちらのウィザードさんも?」
「ふふり、私こそMANTISの知的兼美的担当よっ!」
「ロードナイトさん、あなたも?」
「……機密事項につき、お答えできません」


――余りに、唐突だった。
王国のトップシークレットであり、国内のギルドの頂点に君臨している彼女の父親ですら
一部の構成員の情報しか掴めなかったギルド。
本拠地や活動内容はもちろん、正確なギルド名すらも謎に包まれたギルド――通称MANTIS。
そのアジトの中に、彼女は居る。

少女時代からその噂を聞かされ、母親には言えぬ密かな憧れを抱いていた彼女は、
その唐突過ぎる状況の変化に運命的なものを感じてしまっていた。
そんな彼女の口から、考えるより早く言葉が飛び出す。

「…あ、あのっ!あたしも……MANTISに入れてくれませんか!?」


「え…えっと、その…突然そのような事を申されましても……」
「なになに、道場破りの次は押しかけ弟子入り?面白い子ねぇ」

皇騎士はうろたえ、ウィザードはくすくすと笑う。
そんな二人の様子にも構わず、彼女は正面のクリエイターに向けて早口にまくしたてる。

「あたし、自分だけの力でどれだけやれるか試してみたいんです!
 父親とかギルドとかの影響を受けない、MANTISみたいなところで頑張ってみたいんです!」
「ん〜……やる気があるのはいいんだけど、あなたの素性もわからないし、
 まずはマスターに話を聞いてみないと――」

「あら、もう聞かせてもらってるわよ」

新たな声に、ハンターとクリエイターが同時に振り向く。
そこには、通路に灯る淡い照明を背景に佇むプリーストの姿があった。


「初めまして、ハンターさん。私がMANTISのマスターよ」
「あっ、その、は…はじめ、まして……」

プリーストに微笑みかけられ、ハンターは思わず上げていた両手を下ろし姿勢を正す。
上位2次職でもない、ごく普通のプリーストであるはずの彼女からは
ブリトニアの覇者である父親をも凌駕する程の威厳が放たれているように思われた。

「そのエンブレム、確か『不落の壁』の所有ギルドだったわね。
 それにその鷹……貴女、もしかしてあのギルドマスターの娘さん?」
「……はい」
「国内最強と名高いギルドの御令嬢が、どうしてこんな辺鄙な場所に来たの?」
「肩書きや護衛が付きまとう旅が嫌で逃げ出して、隠れ場所を探してる内に偶然辿り付いて…。
 決してスパイ活動とかじゃないんです!本当に偶然で……」
「ふぅん……まぁ、その話が本当かどうかは2、3日後にゲフェンで噂話を聞けばわかる事ね。
 それでさっきの話だけど…貴女は本気でMANTISに入りたいの?」
「はい!」
「――貴女が思ってる程、ここは素敵な場所ではないわ。それでも入りたい?」
「…はい!」

ハンターの返事に、プリーストは小さく溜息をつく。
そして微笑むクリエイターや無表情の皇騎士、にやつくウィザードらの横を通り過ぎ、
その場にいる全員に背を向けた状態でホールの中央に立った。


「MANTISに入る為に必要な条件はふたつあるわ。ひとつは少数精鋭の一部と成り得る秀でた能力。
 もうひとつは――いかなる『雄』も受け入れる事のできる器よ」





ホールを抜けて少し奥に行ったところに位置する広間。
何らかの実験室のような内装の部屋の中に、ハンターは一人で入らされた。
床にはシーツが無造作に並べられており、上に見える小部屋からは
プリーストとクリエイターが室内の様子をうかがっている。

どうやら、MANTIS入隊の為に何らかの試験を受けさせられるらしい。
ハンターは試験の内容を知らされていなかったが――何となく、予想はついていた。

先程のプリーストの言葉。
そして床に敷かれたシーツ。
試験と言うには余りに異常だが、このふたつから連想される行為は限られている。

「……。」

彼女は処女だった。
母親は時期が来てから許婚を紹介し彼女と結ばせようと思っていたようだが、
初めては自分が好きになった男性に捧げたい、彼女自身はそう考えていた。
当然ながら、このような形で処女を失うのは彼女にとって不本意であった。

しかし、この試験を越えればMANTISに入隊する事ができるのなら。
自由を得る事ができるのならば、ここで処女を失っても後悔はしない。
彼女は、覚悟を決めた。

「私がいいと言うまで耐えなさい。試験を放棄する時は、『諦めます』とだけ言いなさい」
「…わかりました!」

プリーストの要点だけの説明に、ハンターは不安混じりに返事をする。
かくして、試験は始まった。


部屋の奥、入口側とは反対に位置する扉が開く。
そこから男性がやって来て自分を抱く……彼女はそう考えていた。
しかし、室内に入ってきたのは彼女の予想を大きく裏切るものだった。

「え――!?」

1匹のハイオーク、そして3匹のオーク。
全裸の彼らは部屋の中央にいるハンターに向けてゆっくりと歩み寄ってくる。

「ぷ……プリーストさんっ!?」
「――私がいいと言うまで耐えなさい。試験を放棄する時は、『諦めます』とだけ言いなさい。
 大丈夫、調教済みのオークだから傷つけられたり殺されたりする事はないわ」

うろたえるハンターに対し、プリーストは冷たく言い放つ。
――覚悟はしているつもりだった。
しかしそれは人間の男性を相手にした場合の話であり、
モンスター、それも複数のオークに処女を散らされる覚悟などできるはずもない。

しかし、ここで逃げれば自由への道は再び閉ざされてしまう。
覚悟が決まらなくても、耐えるしかない。
しかし――


「きゃあっ!!」

いつの間にか目の前まで近づいていたハイオークに両肩を掴まれ、そのままシーツの上に押し倒される。
抵抗する間もなく2匹のオークが両腕を押さえ、彼女を押し倒したハイオークは両脚を大きく開かせる。
そして右手を彼女の股間に押し当て、スパッツ越しに秘所を激しく擦り出した。

「っく!っう……ぅ!」

力任せの単純な愛撫は、スパッツと下着を隔てる事で複雑な摩擦へと変化し、
彼女の未成熟な性器を巧みに刺激する。
股間の圧迫感と痛み、そして僅かに混じる痺れに翻弄される彼女の胸を、もう一人のオークが乱暴に揉みしだく。

「や、ぁっ!痛っ……!」

力加減によって自在に形を変える豊満な両胸。
その感触を直に楽しもうと、オークは彼女の身体に跨り、両胸を覆う布地を力任せに破り捨てた。

「きゃっ……!」

露出した乳房や先端の突起を丹念にこね回しながら、自らの陰茎を挟んでその弾力を楽しむオーク。
その一方で、下半身に取り付いたハイオークはスパッツ越しに秘所を愛撫し続ける。


「っ、はぁ…ひぁ……っ」

2ヶ所の愛撫に反応し始めたのか、開かされた両脚をもじもじと動かす彼女。
その様子を確認し、ハイオークはおもむろに彼女のスパッツと下着をまとめてずり下ろす。
露わになった秘所は僅かしか濡れていなかったが、
ハイオークは構わず勃起した陰茎の先端を彼女の膣口にあてがった。

「――っ!ま、待って、まだ……」

彼女の心の準備など考慮されるはずがない。
自らの性欲を満たす為、ハイオークは彼女の両脚を抱えたまま一気に腰を突き出した。

「ひ――っぁああ……っ!?」

愛し合う恋人と行われる事を望んでいた行為。
甘美な痺れと幸せに包まれると考えていたその行為は、
腹部を突き刺されるような痛みだけが伴う行為であった。

「い、痛いっ、ゃ――裂ける、死んじゃう――!!」

ハイオークの逸物が自分の股の奥に挿し込まれ、そして腹の中が切り開かれるような感覚。
処女喪失どころではない、命の危険すら感じた彼女は、
オークに押さえられた四肢を懸命に動かし、苦痛から逃れようと泣き叫ぶ。

そんな彼女に情けも配慮もかけることなく、ハイオークは激しく腰を動かし始めた。

「ひっ、ゃああぁ――っ!痛、たす…助けてぇ……っ!」

彼女の叫びはオーク達に届かない。
そして、上から見下ろすプリーストにも届かない。
プリーストが聞き入れるのは、『諦めます』という言葉だけ。

「っ、くぅっ、ううぅ……っ!」

叫ぶ事が無駄であると悟り、歯を食い縛りながら懸命に痛みを堪える彼女。
抵抗がなくなった彼女に調子付くように、ハイオークはさらに腰の動きを速める。

処女特有の抵抗と締め付けの中、ハイオークはすぐに絶頂を迎えた。

「ひぁっ――!?」

ハイオークの腰が彼女の最奥で突然止まり、次の瞬間、何かが勢い良く注ぎ込まれる感触。
下腹部を熱く満たすそれがハイオークの精液である事を、彼女は本能的に察する。

「ぁ…やぁ……あぁ……」

膣内を魔物の精で満たされた事に絶望する彼女だったが、
同時に行為が終わりを迎えた事に対し安堵していた。


射精を終えたハイオークの逸物が引き抜かれ、右腕を押さえていたオークが離れる。
やっと終わった。後はプリーストの宣言を待つだけ――

「……?」

自由になった右腕が、ハイオークによって再び押さえつけられる。
何故、押さえつけられる。
行為は、試験はもう終わったのではないのか。

「え……」

両脚を抱えられる感触。
右腕を押さえていたオークが、ぱくりと開き白濁の溢れている膣口に陰茎をあてがっている。

「…ゃ……もう……」

ふるふると首を振りながら、小部屋のプリーストを見上げる彼女。
プリーストは腕組みしたまま、終了の宣言をしようとはしない。

「いや…もう、許し……っぁああ――っ!!」

懇願も虚しく、彼女の下腹部に再び激痛が走る。
ハイオークの精液で満たされた膣内は幾分潤滑が良くなっていたが、
破瓜したばかりの彼女がすぐに2本目を挿し込まれて平気なはずがない。
オークが根元まで納まった陰茎を前後させるたび、
彼女の悲鳴と共に溜まっていた精液が掻き出されていく。

「うぁ、やっ……っむぅ!?」

悲鳴をあげていた彼女の口が、胸に取り付いていたオークの逸物で塞がれる。
胸に挟んだ陰茎を前後している内に絶頂が堪えきれなくなったのだろう、
膣の代替となる口内に逸物を納めたオークは、数度腰を揺り動かしたところですぐに発射した。

「ん、ぐぅっ!んぅっ!――っひゃ、やあぁ……っ!!」

粘性と苦味に満ちた精液を口内に出され、そのまま陰茎ごと口に含まされる彼女。
飲み下す事などできるはずがなく、陰茎が引き抜かれなければ吐き出す事もできない。
口内に溢れる精液に溺れながら、彼女は膣内を激しく犯され続ける。

「ひゃ、ひゃぁっ……ふぅう――んぅっ!!」

口内を犯すオークの腹部に視界を塞がれたまま、膣内に2度目の迸りを感じる。
既に子宮内にある別の精子を追い出そうと、オークの精液が勢いよく子宮内を巡る感触。
膣内で混ざり合う2種類の精液、そして血液。
――今度こそ、終わった。
そう願いたかった。
最低でももう1度犯される……頭では理解していても、認めたくなかった。


「…あぁ、やぁぁ……」

彼女の願いも虚しく、偽りの自由を与えられる左腕。
膣内に出し尽くしたオークは彼女から引き抜き、左腕を押さえていたオークと交代する。
そして交代したオークが、すぐにでも射精しそうな程張り詰めた陰茎を彼女の膣口にあてがう。

「はぁ、ひぁぁ……ぁぁああん――っ!!」

両腕を押さえられ、再び膨らんだ陰茎に口内を塞がれながら。
彼女は休む事なく3本目の怒張を挿し込まれた。

「…ふぁ、はぁ――んくぅ……っ!」

口内に含ませたオークは再度口内に射精しようと腰を動かし始め、
両腕を押さえているオーク達は、精液でベトベトになった陰茎を強引に握らせ、しごかせる。
そして唯一射精していないオークは、精液と血液、そして愛液でドロドロになった膣内を掻き回し、
自らも精液を注ぎ込もうと激しく腰を動かす。

「……ふぅ、くはぁ……ぁ……」

抵抗する気力も失った彼女の意識が、オークの腰の動きに合わせて段々と遠のいていく。
擦れる声には、僅かに嬌声が混ざっていた。





「――スナイパー!」

現在の職位を呼ばれ、空想から引き戻される彼女。
見ると、既に会話を終えたプリーストと商人が土台の下からスナイパーを見上げている。

「あ…はい、今行きます!」

そう言いながら慌てて土台を駆け下りるスナイパー。
そんな彼女を、プリーストはもう一度労う。

「今日は本当にお疲れ様。スナイパーの名に、そしてMANTISの名に恥じない素晴らしい腕前だったわ」
「あ、有難うございますっ。……その、プリさん」
「ん、何?」
「腕前はOKだとして……あたし、もうひとつの条件は適してたんでしょうか?
 あの試験の時も、途中で記憶が飛んじゃってて……」

試験終了後、スナイパーが意識を取り戻したのはアジトの個室内だった。
身体を清められ寝かされていた彼女は、後から試験合格の旨を伝えられていたのである。
試験中も合格の宣言は為されていたのだが、その時の記憶が曖昧な彼女は良く覚えていない。

「あら…何かと思ったらそんな事を?」

プリーストはくすりと微笑み、当時の事を思い返すように頬杖をつく。


「あの試験の最後に貴女が見せた色香は本当に凄かったわ。
 オーク達の何周にも渡る陵辱と膣内射精に耐えるだけでなく、
 最後は表情まで恍惚として、ついには自分からオーク達のモノを愛撫し始めて……」
「は、はぁ……」

うっとりとした表情を浮かべるプリーストにたじろぎながら、
スナイパーは当時の自分を懸命に思い出そうとする。

「あの時ね、貴女には二つの才能を見出せたの」
「え…二つ、ですか?」
「ええ。ひとつは条件通り、男の精を全て受け止められる器。もうひとつは――目的を達成する為の執念よ」
「あ……」

言われて、スナイパーは記憶が飛んでいた時の自分を断片的に思い出す。
自分の行動がいつの間にか、陵辱に耐える事から試験を懸命にこなす事に変わっていた事。
そして試験終了の宣言を受けた時に、それまでの陵辱が全て快楽に変わる程の喜びに包まれた事。

あの瞬間、彼女は「自由」という希少品を自分自身の手で掴み取った。
初めて男の精を知ると同時に、初めて「得る」事の快感を知る事ができた。
その快感は、今も彼女の実力を発揮する為の原動力となっている。


「まあ、そっちの才能についてはいずれ発揮してもらうわね。はい、約束の防衛報酬」
「あー、本物のバフォメット人形!!有難うございますー!」
「プレ箱から手に入ったものだし、別に無償であげても構わなかったのに……」
「いえいえ、同じバフォメット人形でもそれじゃ価値がないんですよっ!」

新たに入手したコレクションを抱き締め、スナイパーはにっこりと微笑んだ。





「――せっかくの豪華メンバーだったが、あっけなくやられちまったぜ」
「ミステルテインが瞬殺された、ってのはちょっと予想外だったね」
「どうする、坊?正直言って力押しじゃここは落ちそうにないぜ」
「まあ、今までの襲撃は成功すればラッキー程度のものだったからね。
 本命の襲撃が成功しなかった時に焦る事にするよ」
「だからそういう事は最初から言えっつーの…本気でやってた俺が馬鹿みたいじゃねぇか」

数体のモンスターを引き連れ、アルケミストの少年がカマキリの住処を後にする。
ローグは愚痴を吐きつつ、小走りで少年の後に続いた。

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